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歯周治療とメインテナンス

歯周病が進行することによるデメリット!

  • 歯を失う原因No.1
  • お口だけでなく様々な病気への悪影響
  • フレイルを加速させる
(フレイル:身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態
 :老化→介護が必要になっていく)

歯周病予防のメリット!

  • 歯を失わないため高齢になっても自分の歯で食べられる
  • 生活習慣病の予防になる
  • 医科も含めた医療費を低減できる
  • アンチエイジングにつながる
    (いつまでも若々しく)

歯周病を理解し賢く予防

近年歯周病についての研究が進んできました。歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも悪い影響を及ぼすことがわかってきました。いつまでも若々しく健康であるために、歯周病も上手にコントロールすることが大切です。どうして歯周病になるのか、どのように防げばいいのかについて勉強しましょう。

歯周病はどこから来るの?

歯周病は人類史上最大の感染症

2001年の『ギネスブック』に、「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されてない人間は数えるほどしかいない」とあります。実は、人類史上最大の感染症はコレラ、ペスト、チフス、インフルエンザではなく、歯周病なのです。
歯周病は生まれたときには口の中にいません。小・中・高校生にもいません。その後20歳前後に、どこからか移ってくる感染症です。これは睡液を介した経口感染ですから、可能性が高いのは家族や友達。調べてみると家族から移るのは4割弱です。あとは食べ物や食器などを介した唾液感染や、恋人など親しい友達との唾液交換によるものです。食べ物やジュースの回し飲みもあるでしょう。

歯周病発症のきっかけは歯ぐきからの出血

18歳~20歳で感染して菌が移ったからといって歯周病が発症するわけではありません。歯垢の中に歯周病菌がいても歯ぐきは元気です。若いうちは抵抗力があるので何の症状もなく過ぎるわけです。
  ところが、ある日、歯周病が起こるきっかけがあります。歯磨きが十分ではなくて歯垢がたっぷりたまっている、歯周組織の抵抗力が弱った、喫煙、栄養が不十分など、何かの原因で歯ぐきの上皮パリアが剥がれ、毛細血管が露出して潰瘍ができる、そして出血するという出来事です。
歯周病は、歯ぐきが腫れて、歯と歯ぐきの間の・歯周ポケットに歯垢がたまって症状が進んでいきます。この歯ぐきの裏側の上皮が剥がされたときに出血しますが、ここがポイントです。出血は歯を磨いていたときに、こすれてできた傷ではなく、歯周ポケット内で菌が炎症を起こしたために歯ぐきの上皮が剥がれて出血したものなのです。

歯周病菌は、全身を巡り、身体に悪い影響を及ぼします

歯周病菌は、このように全身を巡り、悪い影響を及ぼします。
血管へ:歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。歯周病菌の死骸の持つ内毒素は血糖値に悪影響を及ぼします。
食べ物と一緒に食道へ
歯周病原細菌を含む、細菌叢が乱れた状態の口腔細菌を毎日飲み込むことで腸内細菌のバランスが崩れ、さまざまな疾患の発症リスクが増大することにもつながると考えられています。
誤嚥で気道へ:歯周病を放置していると多くの細菌(肺炎の病原菌を含む)を口の中に含んだ状態で、その口から食べ物が入り誤って気管、肺に入ってしまうことで誤嚥性肺炎の危険性が高くなります。

「歯周病の治療薬はないの?」とおっしゃる方が多くいますが、残念ながら答えは「NO」です。 症状を一時的に抑える薬、つまり対症療法として使う抗生剤はありますが、歯周病を根絶する薬はないのです。

歯周病菌に感染したらどうすればいいの?

感染しても歯周病を進行させなければ歯を失うことはありません

歯肉炎・歯周炎を含む歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)です。 歯垢(プラーク)は生きた細菌の塊で、そのほとんどが酸素の少ない場所を好むため、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に潜んでいます。この歯垢(プラーク)中の細菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きてしまうのです。
歯周病の治療で最も大事なのは、歯科医院での原因である歯垢・歯石の除去処置だけでなく、日々歯に付着してしまうプラーク(歯垢)を、日常のブラッシングで、自分でしっかり除去することなのです。
実は、「ブラッシング」というプラークを除去する行為は、歯周病治療の中心なのです。


歯周病菌の好物は、血液中の鉄分とたんぱく質です

歯周病菌は汚れた口の中が大好きです。
歯周病菌の好物は、血液中の鉄分とたんぱく質です。口腔ケアを怠って歯周炎になり、歯ぐきから血が出ると、「待ってました」とばかり増殖を始めます。歯周炎に限らず、口内をきれいに保つ役目を果たしている唾液の分泌量が減る、免疫力が低下するなど、口の中の環境悪化は、歯周病菌の思うつぼになります。
高齢者の場合、骨密度が減って歯を支える骨がやせていく傾向にあるところに、歯周病や唾液の減少が重なれば、歯を失うだけでなく、さまざまな病気を引き起こします。
妊娠中の女性もホルモンの関係で口の中の菌が増えやすく、歯肉炎、歯周炎になりやすい環境になります。それらが出産に影響するメカニズムはまだ十分に明らかにはなっていませんが、重症の歯周病の場合、早産)や低体重児の出産になる確率が高くなると報告されています。

歯周病は完治することはできませんが、再発・進行を抑えることはできます

歯周病は「プラーク(歯垢)の攻撃力」と「歯ぐきの抵抗力」の力関係(バランス)で発症するかどうか決まります。
プラークに対して、歯ぐきの抵抗力とのバランスが崩れた時に、発症・再発します。
加齢や肥満のほか、糖尿病などの全身の病気によって「歯ぐきの抵抗力」は落ちていきます。
若いときは多少みがき残しがあっても問題は起きませんが、歳を重ねるにつれ、若いときと同じ歯磨きでは「プラークの攻撃力」に「歯ぐきの抵抗力」が負けてしまう事になります。

お口と身体の健康のために、日々の最適な歯磨きと、定期的な歯科医院での専門的メインテナンスケアが重要になります。

プロフェッショナルケアとPg菌とは

最も病原性が高いPg菌Ⅱ型
日本人の約半数の方がPg菌と言われる毒性が強い歯周病菌に感染しているとみられています。Pg菌に感染している方は、出血を止めたり、歯周病の進行を食い止めることが難しくなります。
しかし歯周病の治療を諦めて放っておくと、歯周病はどんどん進行し、早く歯を失うことになります。諦めずに根気よくPg菌を増殖させないよう、医院と一緒に治療メインテナンスを続けて行きましょう。特に歯周病の改善が思わしくない方、Pg菌感染が疑われる方は、3か月以内毎の短期の歯科医院でのプロフェッショナルケアをお勧めします。歯周病菌は感染してしまうと残念ながら無くすことはできませんが、歯周病菌を少ない状態にコントロールすることは可能です。

かなもり歯科医院は「口腔管理体制強化加算(口管強)」を取得しています

かなもり歯科医院は「口腔管理体制強化加算(口管強)」を取得しています。これまで歯科医療の中心であった「歯を削り、詰める治療」から、「虫歯にならない・歯周病を進行させないための継続的なメンテナンス」にシフトさせることを目標に、子どもからご高齢の方まで幅広い年齢層の口腔機能を管理することを目指すための加算です。
患者さんのメリットとして、歯周治療後のメインテナンスサイクルが、基本3か月毎ですが、口腔管理体制強化加算(口管強) 取得医院では、患者さんの症状に応じて、毎月など短いサイクルでの受診が保険診療で可能ですので、きめ細やかなメインテナンスを受けることができ安心です。

歯周治療と治療後のメインテナンスは衛生士が担当的に診ていきます

歯周治療と治療後のメインテナンスケアは長いおつきあいになります。当医院の診療スタッフは全員歯科衛生士です。あなたのことを知っている担当衛生士が、以前からのお口の状態を把握して、親切・丁寧に治療・定期ケアを行います。気になることは何でもご相談下さい。

お口の健康を測定する検査

あなたのお口の状態・診療内容をしっかりご説明します

私たちはまず、あなたのお口の健康についてのお考えや、将来に対するご希望をしっかりお聴きし、お口全体のレントゲン写真や口内審査・歯周組織検査・唾液検査などの検査を行い、歯ぐきの状態の診断をご説明し、歯ぐきの治療やメインテナンスの方法などについて話し合いながらおひとりお一人のライフスタイルに合わせて診療を進めていきます。

歯周病が気になる方は まずはご相談ください

当院では歯周病に関するご相談・検査を予約制で行っております。まずはお電話でご予約ください。
またご不明な点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。
 
ご予約・お問い合わせ 
TEL:0957-25-3200
医療法人西諫早かなもり歯科医院
〒854-0077
長崎県諫早市白岩町4-19
TEL.0957-25-3200
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